「ズキズキ」を減らすためにできること
こんにちは。
明倫館小鹿教室の永倉です。
「頭が痛くて勉強に集中できない」と言う生徒が
以前よりも増えているような気がします…。
その痛みは、もしかすると片頭痛かもしれません。
「ただの頭痛」と思って放っておくと、
集中力や気分にも影響してしまいます。
◆そもそも片頭痛ってなに?
片頭痛は、脳の血管と神経のバランスが乱れることで起こる頭痛です。
頭の片側(または両側)がズキズキと脈打つように痛み、
「光がまぶしい」「音がうるさい」「吐き気がする」
といった症状を伴うことがあります。
原因はひとつではなく、
ストレス・寝不足・気圧の変化など、
いくつもの要因が重なって発作が起こります。
◆片頭痛のサインを見逃さない
発作が起こる前に、こんなサインが出る人もいます。
- 光がチカチカする(ギザギザ模様が見える)
 - 視界の一部が見えにくい
 - 手や顔がしびれる
 - なんとなくぼーっとする、イライラする
 
これは「前兆(オーラ)」と呼ばれるもので、
このサインが出たら無理せず静かな場所で休むことが大切です。
予防の基本は「生活リズム」
片頭痛を防ぐうえで最も効果的なのは、
生活のリズムを整えることです。
特に以下の3つを意識しましょう。
① 睡眠を一定にする
- 平日と休日で寝る時間・起きる時間を極端に変えない
 - 寝る直前のスマホ・ゲームを控える(ブルーライトが脳を興奮させる)
 - 朝は太陽の光を浴びて体内時計をリセット
 
寝すぎも寝不足も片頭痛の原因になります。
「7時間前後の安定した睡眠」を目標にしましょう。
② 水分をこまめにとる
体の水分が減ると、血流が悪くなり頭痛を引き起こします。
特に運動部の生徒は要注意!
- 1日1.5〜2ℓを目安に
 - スポーツ時は塩分も少し補給
 - 冷たい飲み物を一気に飲むより、常温で少しずつ
 
「頭が痛くなってから飲む」ではなく、
先に水分を入れておくことが大事です。
③ 食事を抜かない
朝食を抜くと血糖値が下がり、片頭痛の発作が起こりやすくなります。
また、次のような食べ物は人によって発作を誘発することがあります。
- チョコレート
 - チーズ
 - ハム・ソーセージなどの加工肉
 - インスタント食品やカップ麺
 - コーヒーの飲みすぎ
 
「絶対ダメ」というわけではありませんが、
食べた後に頭が痛くなりやすいものを自分で把握しておくと◎です。
◆天気や気圧の変化にも注意
片頭痛の人は「低気圧」に反応しやすいです。
気圧が下がると血管が拡張し、頭痛が出やすくなります。
対処法:
- 低気圧アプリで予測(「頭痛ーる」など)
 - 前日から睡眠・水分を意識して整える
 - 朝から首・肩を軽くほぐして血流をよくする
 
「雨の日は頭が痛いかも…」と思ったら、
無理をしないで一歩早めに対策をとりましょう。
◆ストレスのコントロールも大切
テスト前や部活での緊張のあとに「ホッとした瞬間」に発作が出ることもあります。
ストレスそのものよりも、「ストレスからの解放」が引き金になるのです。
リラックスのコツ:
- 深呼吸を3回ゆっくり行う
 - 軽いストレッチをする
 - 好きな音楽を聴く
 - スマホをいったん置いて目を休める
 
ストレスを完全になくすことはできません。
「ためない」「すぐ解消する」習慣がポイントです。
◆どうしてもつらいときは…
市販の頭痛薬で対処している人もいると思います。
ただし、飲みすぎは逆効果になる場合もあります(薬物乱用頭痛)。
- 頻繁に起こる場合は、必ず病院(頭痛外来・脳神経内科など)で相談
 - トリプタン系薬など、片頭痛専用の薬が処方されることもあります
 - 「早めに正しく飲む」ことで発作を短くできます
 
「薬でごまかす」のではなく、
医師と一緒に根本的な予防を考えることが大切です。
◆自分の頭痛パターンを知る
片頭痛は人によって原因が違います。
だからこそ、「頭痛日記」をつけるのが効果的です。
記録しておく項目:
- 起こった日時
 - 天気や気圧
 - 食べたもの
 - 睡眠時間
 - 勉強・部活の疲れ具合
 
3週間ほど続けると、
「テスト期間に多い」
「寝不足の翌日に出やすい」など、
自分の傾向が見えてきます。
◆ 最後に
片頭痛は「我慢する頭痛」ではなく、
「整えることで減らせる頭痛」です。
勉強も部活も、まずは体が元気でなければ頑張れません。
頭痛を正しく理解して、自分の体と上手につきあっていきましょう。
最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。
明倫館小鹿教室
教室長 永倉秀樹
TEL:054-269-5338

