やる気が出ないとき、どうする?(昭和通り教室)
こんにちは。明倫館塾長の永倉です。

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生徒たちと毎日向き合っていると、
必ず出てくる話題があります。
それは…
「やる気が出ません」。
この言葉…
小学生から中学生、高校生まで、どの学年でも共通です。
そして、そのあとには必ずこう続きます。
「でも、やらなきゃいけないのはわかってるんです。」
そうなんです…
みんな…
やる気がないんじゃない。ちゃんと「やらなきゃ」と思ってるんです。
では、なぜ行動に移せないのでしょうか?
今回は、
この「やる気」について、
書いてみたいと思います。

■やる気は、もともと存在しない!?
そもそも、「やる気」という言葉は少し厄介です。
なぜなら、目に見えないし、コントロールも難しいからです。
たとえば、「走る気」が出るまで待っていたら、
マラソン選手は毎朝走れません。
「掃除する気」が出るまで待っていたら、
部屋は一生片付きません。
つまり…
やる気というのは、
「出るのを待つもの」ではなく、
「動き出してから生まれるもの」なのです。
■小さな行動のスイッチを押してみよう
では、どうすればやる気が生まれるのか。
答えはシンプルです。
とにかく小さく始めること!!
たとえば…
・英語の単語を1個だけ書いてみる
・数学の教科書を開くだけでもOK
・ペンを1本机に置く
こうした「5秒でできる行動」をやってみることで、
脳は「今からやるんだな」と準備を始めます。
これを作業興奮と呼びます。
つまり、
やる気は「行動のあと」に生まれる感情なのです。
■自分を動かすコツを知っている子が強い
勉強が得意な子とそうでない子の差は、
実は「やる気の量」ではありません。
やる気がないときにどうするかを知っているかどうかの違いです。
誰でも、
「今日はしんどい」「やりたくない」と思う日があります。
でも、そのときに
「じゃあ、5分だけやろう」
「1問だけやって寝よう」
と動けるかどう…。
この、自分の気持ちを前に進める技術があるかどうかが、
実は大きな分かれ道になるのです。
■ 保護者の方へ:「やる気がない」という言葉の裏側
保護者の皆さまへも、
少しだけお伝えしたいことがあります。
お子さまが「やる気がない」と口にすると、
つい叱ってしまいたくなるかもしれません。
でも、子どもたちは本当は
「できない自分」に対して、
心の中で自己否定をしています。
そんなとき、
大人にできることは
命令ではなく、共感です。
「そういう日もあるよね。でも、ちょっとだけ一緒にやってみようか。」
この声かけが、子どもを前に進める大きな力になります。
■ 最後に…一歩目を笑わない
私が好きな言葉に、
こういうものがあります。
「人は、小さなできたを重ねて、自信をつくる。」
誰かと比べる必要はありません。
昨日の自分より、
ちょっとだけ前に進めたら、
それは立派な成長です。
やる気がない日は、
無理をしなくていい。
でも…
「5分だけ」
「1問だけ」
の一歩を、大切にしていきましょう。
それがやがて、
「勉強って案外できるかも」
という感覚をつくっていきます。
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塾長 永倉秀樹
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