ゾーニング学習法(子どもの学力を10倍に伸ばすアプローチ⑦)(本部教室)
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■「集中できない」は設計で解決できる
「どうしても勉強に集中できない」「すぐにスマホや別のことに気が散ってしまう」「やる気はあるのに、机に向かえない」こうした悩みは、意志の弱さではありません。集中できる環境が設計されていないだけなのです。この問題を解決するヒントが、「建築現場」のゾーニングという手法にあります。
■ 建築現場では「目的に応じた空間の使い分け」が徹底されている
建築の現場では、作業効率と安全性を高めるために、作業場・保管エリア・通路・休憩スペースなどが明確に区分(ゾーニング)されています。これは、学習にもそのまま活用できる発想です。
■ ゾーニング学習法とは?
学習空間を目的別に分けて設計することで、集中力を高める方法です。
具体的には:
ゾーン | 目的 | 例 |
---|---|---|
集中ゾーン | 問題演習・暗記 | 机・学習室・図書館など |
アイデアゾーン | 書き出し・発想 | ホワイトボード前・床に座るなど |
リラックスゾーン | 休憩・読書 | ソファ・カフェスペース・窓辺 |
ゾーンを分けることで、「今、自分が何をする時間か」が明確になり、脳が切り替わりやすくなるのです。
■ なぜ「ゾーニング」で集中できるのか?
人の脳は、「場所」と「行動」をセットで記憶しています。だから、場所を変えるだけで、思考モードを切り替えられるのです。
例:
ベッドでは眠くなる → 脳が「寝る場所」と認識している
カフェでは本が読める → 周囲が読書モードの雰囲気だから
同様に、学習モードになれる場所=集中ゾーンをつくることがカギです。
■ 家庭でできる!3ゾーンのつくり方
① 集中ゾーン:余計な刺激を排除
要素 | ポイント |
---|---|
場所 | 固定された机・椅子(ダイニングテーブルでもOK) |
照明 | 白色系の直射型ライト(眠気を防ぐ) |
音 | 無音 or α波音楽/作業BGM |
ルール | スマホNG・1時間に1回だけ休憩OK |
「ここに座る=集中スイッチON」という条件づけをします。
② アイデアゾーン:自由な発想を促す場
要素 | ポイント |
---|---|
道具 | ホワイトボード/模造紙/カラーペン |
姿勢 | 座椅子・床など体が自由に動かせる環境 |
使い方 | 苦手な問題を分解したり、勉強法を整理したりする |
勉強で“行き詰まったとき”に移動するだけで、気分が変わります。
③ リラックスゾーン:脳の回復&整理時間
要素 | ポイント |
---|---|
場所 | ソファ・クッション・本棚前 |
過ごし方 | 軽い読書/仮眠/ストレッチ/ぼーっとする |
注意点 | 時間を決めてダラダラ防止 |
このゾーンがあると、「もう少し頑張ろう」と思えるようになります。
■ ゾーンの切り替えが集中力の鍵
集中力は「ON」にするだけでなく、適切なタイミングでOFFにして切り替えることが重要です。
理由:
・長時間の集中は、脳に疲労が蓄積 → 効率ダウン
・ON/OFFの繰り返しが“集中力の持続力”を育てる
だからこそ、休む場所も学習の一部として設計すべきなのです。
■ 保護者のサポートは空間デザイナーとして
保護者ができるのは、子どもが学びやすい空間を設計することです。勉強の中身を口出すのではなく、「場所と雰囲気」で応援することが、子どもの主体性を引き出します。
■ 集中力は才能ではなく設計できるスキル
✔ 集中できないのは、意思の問題ではなく環境設計の問題
✔ 建築現場の「ゾーニング」を参考に、場所を目的別に分ける
✔ 脳のモードを切り替える空間が、集中力を自然に高める
最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。
明倫館本部教室
永倉秀樹

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