マインドセットが未来を変える

明倫館小鹿教室のブログをご覧頂き

誠にありがとうございます。

明倫館小鹿教室の永倉です。
 

今日は「マインドセット」というテーマで、

書いていきたいと思います。

最近、教育界だけでなく、スポーツやビジネスの世界でも

「マインドセット」という言葉をよく耳にするようになりました。
けれど、「それって結局、気持ちの持ちようでしょ?」

と思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、「マインドセット」は単なる気分ではなく、

人生の成果を左右する「考え方の土台」のことなのです。

1.マインドセットとは何か

マインドセットとは、

「物事の捉え方」「心の姿勢」のことです。
スタンフォード大学の心理学者、

キャロル・ドゥエック教授が提唱した概念で、

彼女は人の成長に大きな影響を与える

2つの心のあり方を示しました。

それが、
固定型マインドセット(Fixed Mindset) と
成長型マインドセット(Growth Mindset) です。

2.固定型マインドセットと成長型マインドセットの違い

固定型マインドセットの人は、

「自分の能力は生まれつき決まっている」と考えます。
「私は数学が苦手だから」「英語のセンスがないから」と、

最初から、できない理由を探してしまうタイプです。

一方、成長型マインドセットの人は、

「努力や工夫で自分は伸びる」と考えます。
たとえ今はうまくいかなくても、

「まだできていないだけ」「次はこうしてみよう」と挑戦を続けます。

同じ出来事でも、この捉え方の違いが、結果を大きく変えるのです。

3.「失敗」への向き合い方が人生を分ける

ある研究では、難問に直面したとき、

固定型マインドセットの生徒は

「自分には無理だ」と感じてすぐに諦めてしまったのに対し、

成長型マインドセットの生徒は

「この問題、面白い!」と目を輝かせたそうです。

この差が積み重なっていくとどうなるでしょう…。

固定型の子は挑戦を避け、現状維持を選びます。
成長型の子は挑戦を続け、経験を通じて成長していきます。
つまり、「失敗をどう受け止めるか」こそが、人生の分岐点なのです。

4.明倫館で大切にしている「成長の過程をほめる」指導

明倫館では、「結果」だけでなく「過程」を大切にしています。
たとえば、テストの点数が上がったとき、「よく頑張ったね」と言うだけでなく、

「前回よりも計画的に復習できていたね」

「苦手な文章問題を逃げずに解いたね」と、

成長のプロセスを言葉にして伝えます。

これは、生徒の中に「努力は意味がある」という信念を育てるためです。
「結果は努力の延長にある」と感じられるようになると、

子どもたちは自然と努力できる人になっていきます。

5.「できない」から始まる本当の成長

勉強でも部活でも、最初からできる人はいません。
上手な人に見える子も、

実は何度も失敗して、そのたびに立ち上がっています。

たとえば、英単語を覚えられずに落ち込むとき。
「自分は暗記が苦手だからダメなんだ」ではなく、
「まだ覚え方が見つかっていないだけ」と考えてみてください。

「どうすれば覚えやすいかな?」と考えた瞬間、

脳は成長モードに切り替わります。
これがマインドセットの力です。

6.保護者様へのお願い:「できた」よりも「やったね」を

お子さんが努力している姿を見たら、

ぜひ結果より過程に目を向けて声をかけてください。

「テストどうだった?」よりも、
「この一週間、よく頑張ってたね」

「あの時、諦めずに取り組んでたね」

と伝えてあげてください。

結果を褒めると「良い点じゃないと意味がない」と思ってしまいますが、
過程を認めると「努力する自分に価値がある」と感じるようになります。

それが、子どもの中に挑戦する勇気を根づかせるのです。

7.「まだできない」は「これからできる」の合図

私たちはよく「まだできない」という言葉を耳にします。
でも、この「まだ」には希望が詰まっています。

「まだ」=「これからできる」
「まだ」=「成長途中」
「まだ」=「伸びしろ」

このたった一言が、子どもたちの心に灯をともします。

だからこそ、私たち大人が「まだできないね」ではなく

「まだこれから伸びるね」と言い換えるだけで、

子どもの表情が変わるのです。

8.マインドセットは誰でも変えられる

マインドセットは生まれつきではありません。
意識すれば、誰でも変えられます。
毎日の中で少しずつ、

「どうせ無理」ではなく「どうすればできる?」と考える習慣を持つこと。
それが、人生を変える第一歩です。

たとえば…

「テストでミスした」→「どうすれば次は防げるかな?」

「部活で負けた」→「次はどんな練習をしよう?」

「怒られた」→「次はどうすれば良くなるかな?」

この小さな問いかけを繰り返すことで、

思考が成長型に変わっていきます。

9.最後に:未来を決めるのは「心の姿勢」

明倫館では、学力だけでなく「考え方の力」も育てたいと考えています。
なぜなら、社会で活躍する人ほど、

困難に直面したときに前向きなマインドセットを持っているからです。

「自分ならできる」
「失敗は成長のチャンス」
「努力は必ず実を結ぶ」

そう信じられる子は、どんな壁があっても乗り越えていけます。

マインドセットは、勉強だけでなく、

人生そのものを変える力があります。
今日から、自分の心の中に成長モードのスイッチを入れてみましょう。

きっと未来が、少しずつ輝き始めます。

最後までお読みいただき

誠にありがとうございました。

明倫館小鹿教室

教室長 永倉秀樹

TEL:054-269-5338