伸びる子は勉強前に準備をしている
明倫館の永倉です。

勉強について話すとき、
多くの人は
「何時間やったか」
「どんな問題を解いたか」
に目が向きがちです。
しかし、長年生徒を見てきて感じることがあります。
それは…
学力が伸びる生徒は、
勉強そのものより
勉強前の準備を大切にしている
ということです。
今回は…
見落とされがちだけど、
非常に重要な力について
書きたいと思います。
■机に向かう前に、勝負はほぼ決まっている
学力が伸びない生徒の多くは、
こんな状態で机に向かいます。
・何をやるか決まっていない
・教材が散らかっている
・気持ちが切り替わっていない
一方で、
伸びる生徒の多くは、
・今日やることが明確
・必要なものだけが机にある
・「今から勉強する」という気持ちの切り替えができている
この差は、勉強を始める前の数分で生まれています。
■準備ができると、集中も理解も深まる
準備が整っている状態では、
「さて、何をしよう…」
と迷う時間がありません。
迷いがない分、頭は学習内容に集中できます。
結果として、
・理解が早い
・ミスが減る
・短時間でも内容が残る
という好循環が生まれます。
勉強時間が同じでも、
成果に差が出る理由はここにあります。
■伸びる生徒がやっている3つの準備
塾で成果を出している生徒を見ていると、
共通している準備があります。
① 今日やることを一言で決める
「数学の計算」
「英単語10個」など、
シンプルで十分です。
② 使わないものを机に置かない
教材は多いほど良いわけではありません。
今必要なものだけを置きます。
③ 勉強を始める合図を決める
タイマーを押す、
深呼吸をする、
ノートを開くなど、
行動のスイッチを作ります。
この3つで、勉強の質は大きく変わります。
■家庭でできるサポートは「急かさない」こと
準備が苦手な生徒に対して、
「早く勉強しなさい」
と声をかけたくなる気持ちはよく分かります。
ですが、急かされると準備は雑になります。
雑な準備は、雑な勉強につながります。
おすすめなのは、こんな声かけです。
「今日は何からやる予定?」
「準備できたら声かけてね」
これだけで、
生徒は自分で考えて動くようになります。
■準備が整うと、勉強は苦行ではなくなる
勉強が嫌いだと感じている生徒の多くは、
実は、勉強そのものではなく、
準備不足のまま始める不快感を嫌がっています。
準備が整えば、勉強は驚くほどスムーズに進みます。
「やり始めたら意外とできた」
という感覚を持てるようになります。
■学力の差は、準備の差
成績の差は、才能の差ではありません。
努力の量だけでもありません。
準備の質の差です。
ほんの数分の準備が、
30分、1時間の学習効果を大きく左右します。
「どう始めるか」「どう整えるか」も大切なのです。
今日の勉強の前に、ぜひ一度立ち止まってみてください。
準備が変わると、学びは必ず変わります。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
明倫館
塾長 永倉秀樹
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