塾長コラム「なぜ勉強しなさいは効かないのか?」(昭和通り教室)
こんにちは。明倫館塾長の永倉です。

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こんにちは。明倫館昭和通り教室、塾長の永倉です。面談や保護者会で、よく聞かれる悩みがあります。それは、「家で勉強しなさいって言っても、全然やらないんです。」「注意すると、逆ギレして、余計にやらなくなるんです。」これは、どこのご家庭でもある、あるあるです。でも、この問題には、親子の心のすれ違いが隠れています。今日はこの「勉強しなさい問題」について、書いてみたいと思います。

◆ 「勉強しなさい」と言われて、やる気が出る人はいない
まず最初に確認したいのは、「勉強しなさい」は、実はかなり強い命令の言葉だということです。大人が、「部屋、片付けなさい」「早く仕事しなさい」と命令されたら、どう感じますか?たいていは、「わかってるよ」「今やろうと思ってたのに」と反発したくなるものです。子どももまったく同じです。頭では「やらなきゃいけない」と思っていても、命令口調で言われると、自分のタイミングや意志が否定されたように感じてしまうのです。
◆ 子どもが聞いている裏メッセージ
子どもは、「勉強しなさい」という言葉から、こんなふうに受け取ることがあります。「今の自分はダメだと言われている気がする」「親に信じてもらえてない」「どうせ怒られるだけだし、もういいや」つまり、伝えたいメッセージと伝わっているメッセージが食い違ってしまうのです。
◆ 勉強しない理由は「サボり」じゃない
子どもが机に向かわない理由は、決して怠けているからではありません。実は、こんな心理があることが多いのです。「何からやればいいかわからない」「どうせできないと思ってる」「ちょっと休みたい。でも怒られそうで言えない」つまり、行動できない理由が整理できていないだけなんです。
◆ 効果的な声かけのヒント5選
では、どんな言葉なら子どもに届くのでしょうか?ここでは、実際に教室で使っている言い換え例を紹介します。
NGワード | 言い換え例 |
---|---|
勉強しなさい | 「今、どこからやろうか?」 |
早くやりなさい | 「何時から始める?」 |
いつまでダラダラしてるの? | 「そろそろ切り替えるタイミング、決めようか」 |
こんな点じゃダメでしょ! | 「前回より、どこができるようになった?」 |
ちゃんとやってるの? | 「どこまでできてる?手伝えることある?」 |
どれもポイントは、「命令」ではなく「対話」であること。子どもに「自分で決めさせる余地」を残すことが大切です。
◆ 保護者の方に伝えたい、信頼の力
「勉強しなさい」と言いたくなる気持ち、私も親としてよくわかります。でも、子どもが一番うれしいのは、「信じてもらえること」です。「あなたなら大丈夫」「ちゃんと考えてること、わかってるよ」「困ったら頼っていいからね」こうしたメッセージが、子どものやる気を一番引き出してくれます。
◆ 最後に…やらされる勉強から、自分の勉強へ
勉強がうまくいくかどうかは、実は「誰の意志で取り組んでいるか」で大きく変わります。「やらされている」うちは、どうしても成果は限定的です。でも、「自分で決めた」瞬間から、子どもの目の輝きが変わります。私たちは、その自分でやるの一歩を引き出せる教室でありたいと思っています。
明倫館は、今日も子どもたちの成長を見守り、支えていきます。
明倫館
塾長 永倉秀樹
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