好奇心を育てる 「なぜ?」が未来をつくる

明倫館小鹿教室のブログをご覧頂き

誠にありがとうございます。
明倫館小鹿教室の永倉です。

私たちが子どもたちと日々向き合う中で、

大切にしているものの一つに「好奇心」があります。

勉強が得意な子、集中力がある子、素直な子など

いろいろなタイプの生徒がいます。
けれど、伸びる子には共通点があります。
それは、「なんで?」「どうして?」と

自分から世界に問いかける力を持っていることです。

■ 好奇心は、すべての学びのはじまり

好奇心とは、知識の入り口であり、人生を動かすエネルギーです。
「なんで空は青いんだろう?」

「どうして歴史の流れはこうなったんだろう?」
小さな疑問が、やがて深い理解へとつながっていきます。

勉強を「覚えること」と思っている子は多いですが、
本来、学ぶとは「知りたくなること」から始まります。

理科の実験をして「すごい!」と驚いた瞬間、
英語のフレーズが映画で使われて「わかった!」と感動した瞬間…
その瞬間こそ、脳が最も活発に働き、

学びが心の中で生きはじめます。

そして、その原動力が「好奇心」です。

■ 好奇心のある子は、自分で学ぶ

「やらされる学び」と「自分で進む学び」は、

見た目は似ていても本質が違います。
好奇心がある子は、勉強を目的ではなく探検としてとらえます。

数学の公式を覚えるよりも、

「なぜこの式になるのか」を考えます。
英単語を暗記するよりも、

「この言葉を使って何が伝えられるだろう」と想像します。
社会の出来事を年号で覚えるよりも、

「このときの人たちは、どんな気持ちだったんだろう」と感じ取ろうとします。

つまり、好奇心は知識を「自分ごと」に変える力なのです。

■ なぜ好奇心は消えてしまうのか?

多くの子どもが、

小学校で学年が上がるうちに「質問」をしなくなります。
以前はあんなに「なんで?」「どうして?」を繰り返していたのに、です。

その理由の多くは…
「間違えたら恥ずかしい」
「そんなこと聞くなって言われた」
「もう勉強だから、正しい答えを言わなきゃ」
そんな周囲の空気に、

子どもの心がそっとブレーキをかけてしまうからです。

でも、好奇心とは、間違えることを恐れない勇気です。
失敗を恐れずに、「知りたい」「やってみたい」と手を伸ばすこと。
それができる子は、どんな壁にも挑戦できるようになります。

■ご家庭でできる「好奇心を守る習慣」

保護者様にお願いしたいことがあります。
それは…

「子どもの質問に、すぐ答えないこと」。

「どうして雲は浮かんでるの?」と聞かれたとき、
正しい答えを言うよりも、

「どうしてだと思う?」と返してみてください。
子どもが自分なりに考える数秒間こそ、

脳が最も成長している時間です。

たとえ間違っていても、

「いい発想だね」「おもしろい考え方だね」と認めてあげること。
それだけで、考えることって楽しいという感情が芽生えます。

もうひとつ大切なのは、

「興味を否定しない」ことです。
たとえば、

虫を集めるのが好き、

ゲームを分析するのが好き、

工作をずっとやっている…
それらはすべて、

知りたいという好奇心の形です。
それを「そんなことより勉強しなさい」と言ってしまうと、
知りたいという根っこの部分までしぼんでしまいます。

学びとは、興味の延長線上にあるものです。
だからこそ、

子どもの「これやってみたい」を尊重してあげてください。
それが、将来の専門性や才能の芽になることも少なくありません。

■ 生徒の皆さんへ:「わからない」は、チャンスだ

「わからない」「できない」という気持ちは、

誰にでもあります。
それは成長のサインです。

全部知っている人には、好奇心は生まれません。
まだ知らないからこそ、世界が広がっていくのです。

わからないことが出てきたら、

ため息をつく代わりに、

こうつぶやいてみてください。
「なんでこうなるんだろう?」

たったそれだけで、

頭のスイッチが切り替わります。
そしてその一歩が、

「理解する喜び」へとつながります。

勉強は、点数を取るためのものではなく、

世界を広げるためのものです。
自分の知りたいを大切にして、

一歩ずつ広げていきましょう。

■ 明倫館小鹿教室が大切にしていること

明倫館小鹿教室では、「わかる喜び」を起点に

「もっと知りたい」を引き出したいと考えています。

教えるだけではなく、「考える」「感じる」「試す」。
その一連のプロセスが、子どもたちの内側に学ぶ力を根づかせます。

そして、どんなに難しい問題にも「これ、おもしろいかも」と言えるようになる。
それが、好奇心の育った証だと考えます。

■ 最後に:大人の背中が、好奇心を映す鏡

子どもに「もっと勉強しなさい」と言う前に、
大人が「学ぶ姿勢」を見せること。
それが、好奇心を伝えるいちばんの方法です。

「このニュース、どう思う?」
「お母さんも知らないから、一緒に調べてみよう」
「へぇ、そんなこと知ってるんだ!教えてよ!」

そんな日常の会話が、子どもの心に火をつけます。

好奇心は、教えられるものではなく、伝わるもの
大人の学ぶ喜びが、子どもの知りたいを育てます。

私たち明倫館は、
子どもたちの「なぜ?」を大切にし、
その小さな問いを未来につなげていく教室でありたいと願っています。

学ぶって、本来は楽しいものです。
世界は、知らないことであふれています。
その「知らない」を恐れず、

「知りたい」と思える心を育てていきます。

最後までお読みいただき

誠にありがとうございました。

明倫館小鹿教室

教室長 永倉秀樹

TEL:054-269-5338