子どもの自信はどこから生まれる?(昭和通り教室)
こんにちは。明倫館塾長の永倉です。

過去のコラムはコチラ↓
塾長コラム|明倫館昭和通り教室のブログ明倫館昭和通り教室さんのブログテーマ、「塾長コラム」の記事一覧ページです。ameblo.jp
こんにちは。明倫館塾長の永倉です。

この仕事をしていると、保護者の方からこんな声をいただきます。
「うちの子、自信がなくて……」
「失敗するとすぐに諦めちゃうんです」
「もっとやればできるって思える子になってほしいんですが……」
たしかに、今の子どもたちは、自信を持つのが難しい時代に生きています。
SNSで他人と比べ、テストや受験で競争し、結果をすぐに求められる。
でも私は、子どもたちが自信を持てない一番の理由は、
「がんばった過程を見てもらえていないから」だと思うのです。
「自信をつけるには、成功体験が大事」とよく言われます。
たしかに、一理あると思います。
けれど、私はあえてこう言いたいと思います…。
「成功体験だけが、自信になるわけではない」と…。
たとえば、テストで90点を取った子の場合です。
結果だけを見れば立派です。
でも、もしその子が「まあ、なんとなくやったら取れた」と感じていたら、
その90点は次につながる自信にはなりません。
逆に、60点しか取れなかった子でも、
「今回はちゃんと毎日30分勉強した。前よりがんばれた!」という実感があれば、
それは確かな自信の芽になります。
つまり、努力の過程を認めてもらった経験が、真の自信を育てるのです。
子どもたちが自信を失いやすい瞬間は、実はとても身近にあります。
それは、大人からの何気ない言葉です。
たとえば、こんな声かけがあります。
「なんでこんな点数なの?」
「◯◯くんはもっとできてるのに」
「ちゃんとやったの?本当に?」
これらの言葉には悪意はないと思います。
むしろ心配や期待があるからこそ、出てしまう場合もあるかもしれません…。
でも、子どもたちはこう受け取ります。
「ぼくはダメなんだ」
「どうせ比較されるだけだ」
「信じてもらえてないんだな」
自信というのは、信じる力です。
「自分には価値がある」「努力すれば前に進める」という感覚です。
それを守るためには、「結果」ではなく「姿勢」を見てあげることが必要なのです。
子どもに自信を持ってほしいなら、大人がやるべきことはたった一つです。
どんな小さな努力でも、ちゃんと見てあげることです。
・宿題を昨日より10分早く始めた
・間違いを自分から質問してきた
・ノートの字が丁寧になった
こうした一つ一つの成長に、大人が気づいて言葉にしてあげること。
それが、「自分は認められている」「やれば変われる」という実感になります。
最後に、自信とは「未来を信じる力」です。
自信とは、今の自分を誇ることではなく、
これからもっとよくなれると信じる力だと、
私は思います。
今、うまくいっていなくてもいいのです。
間違えたり、転んだりしてもいいのです。
でも、「あなたなら大丈夫」「一緒にやっていこう」と信じてもらえることで、
子どもは自分を信じられるようになっていきます。
明倫館では、そんな未来を信じる力を育てていきたいと考えています。
明倫館
塾長 永倉秀樹
明倫館では、
夏期講習受付中です。
体験授業も受付中です。