成績が伸びる子は質問の質が違う…。質問力を育てる本当の方法!

明倫館塾長の永倉です。

成績が伸びる生徒を長年見てきて、

はっきりと言えることがあります。
 

それは…
学力の差は、質問力の差でもあるということです。

「質問できる子は頭がいい」
そう思われがちですが、実は少し違います。
質問できる子は、学び方を知っている子なのです。

■質問できないのは能力不足ではない

まず知っておいてほしいのは、
質問できない生徒が多いのは、

決して珍しいことではありません。

・どこが分からないか分からない
・恥ずかしい
・こんなこと聞いていいのか不安
・授業を止めてしまいそうで遠慮してしまう

こうした気持ちは、ごく自然なものです。

つまり、質問できない理由は
理解力ではなく、心理的なハードルにあります。

だからこそ、質問力は「教えれば育つ力」なのです。

■質問力の第一歩は、分からないを言葉にすること

質問というと、
「先生、この問題の解き方が分かりません」
と聞かなければいけないと思っている生徒が多いですが、
最初はそこまで完璧である必要はありません。

「ここまでは分かるけど、その先が分からない」

「考え方は合ってますか?」

「どこを見直せばいいか教えてください」

という感じで不完全な質問でいいのです。
むしろ、その方が学びは深まります。

「分からない」を言葉にするだけで、

学習は一段階進みます。

■質問できる子は「自分の思考」を持っている

質問力が伸びると、自然と変わることがあります。
それは、考えながら学ぶ姿勢です。

ただ答えを教えてもらうのではなく、

・自分はこう考えた
・ここで止まってしまった
・この選択肢で迷った

こうした思考の途中を伝えられるようになります。

この状態になると、学習効率は一気に上がります。
質問は、考えた証拠だからです。

■家庭でできる質問力を育てる声かけ

質問力は、塾だけで育つものではありません。
家庭での声かけも非常に重要です。

ポイントは、答えを教えないことです。

おすすめの声かけは、次の3つです。

「どこまでは分かってる?」

「どう考えたのか教えて」

「先生に聞くとしたら、何を聞く?」

この問いかけだけで、
子どもは自分の考えを整理し始めます。

質問を考えること自体が、

学力を伸ばす練習になります。

■大切にしているのは質問していい空気

明倫館では、質問しやすい空気づくりを大切にしています。

・間違いを責めない
・質問を歓迎する
・「いい質問だね」と必ず言葉にする

質問は勇気のいる行動です。
だからこそ、その一歩を大切に扱いたいと考えています。

質問できた経験は、生徒の中に
「聞いていいんだ」

「自分は学べるんだ」
という安心感を育てます。

■質問力は、一生使える力

質問力は、テストの点数のためだけの力ではありません。

・仕事で分からないことを聞く
・人間関係で誤解を防ぐ
・自分の考えを深める

こうした場面でも、必ず役に立ちます。

だからこそ、
質問できる子を育てることは、自立できる人を育てること
だと、私は考えています。

明倫館はこれからも、
「分からない」と言える勇気と、
「学び続ける力」を大切に育てていきます。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

明倫館

塾長 永倉秀樹

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