教えないで伸ばす(子どもの学力を10倍に伸ばすアプローチ⑧)(本部教室)
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■「教えているのに、なぜ伸びない?」
家庭や塾、学校で「丁寧に教えているのに、なぜか子どもの成績が上がらない」と感じる場面はありませんか?「何度も説明しているのにわかっていない」「答えを言ったら覚えたように見えるけど、すぐ忘れる」「質問すると黙ってしまう」これらの原因は、「教えすぎ」かもしれません。学びを本当の意味で自分のものにするには、受け取るより引き出すことが必要です。そのヒントが、「コーチング業界」にあります。
■ コーチングは「教える」のではなく「引き出す」技術
ビジネス界で広く活用されているコーチングとは、「相手の中にある答えや能力を引き出すことで、成長を促すコミュニケーション技術」です。つまり、「指示」や「指導」ではなく、「問いかけ」と「傾聴」によって相手を動かす方法です。この考え方を教育に取り入れると、子どもの自発的な学びを加速させることができます。
■ 教える vs. 引き出す:何が違うのか?
観点 | 教える | 引き出す(コーチング) |
---|---|---|
主体 | 教える側 | 学ぶ側 |
目的 | 知識の伝達 | 思考の活性化と気づき |
アプローチ | 説明・指示 | 質問・共感・促進 |
ゴール | 理解させる | 自ら考えさせる |
特に中学生になると、「教え込む」よりも「考えさせる」ほうが長期的な学力に直結します。
■ 子どもが学びに前のめりになるコーチング的声かけ5選
①「今、どう思った?」
→ 思考の自己言語化を促す。自分の考えを言葉にすることで理解が深まる。
②「これは何に似ていると思う?」
→ 既存知識とのつながりを引き出す。例えや関連付けが記憶を強化。
③「できるようになったら何が変わりそう?」
→ 目的意識の芽生えを促す。モチベーションの源泉にアプローチ。
④「やるとしたら、どこから始める?」
→ 行動の主体を子どもに戻す。自分で決めた学習は継続率が高い。
⑤「どうすればもっと楽しくできると思う?」
→ 学びに“遊びの視点”を加える。感情が前向きになれば集中力も高まる。
■ なぜ引き出すと学力が伸びるのか?
①脳が活性化する
→ 質問に対する答えを探す過程で、前頭前野(思考・判断の中枢)が活発になる
②内発的動機づけが高まる
→ 自分の中から出てきた言葉には納得感があるため、行動に結びつきやすい
③思考の筋トレになる
→ 「考える力」を使うことで、問題に対する応用力が育つ
■ 保護者・先生が“コーチ型”になるための3つのステップ
ステップ①:教えたくなるのを我慢する
「教えてあげたほうが早い」と思っても、グッと堪えてまずは問いかけ。
「それって、どんな意味があると思う?」
→ 自分の言葉で話し始めたら考えるスイッチが入った証拠。
ステップ②:「答え」より「問い」を準備する
学習支援では、説明よりも「良質な問い」を準備しておくと効果的です。
「もしこの問題を友達に教えるなら、どこから説明する?」
「これと似た問題って、前にもあったよね?」
ステップ③:「失敗」も引き出しチャンスに変える
ミスやつまずきは、最高の学びの入口。
「この問題、どうして間違えたと思う?」
→「次はどうすればミスを防げる?」
→「じゃあ、どうしてそれが大事なんだと思う?」
こうした流れで失敗を自分の言葉で振り返る体験にするのがコツです。
■ まとめ:学力は教える量ではなく引き出す質で決まる
✔ コーチングの本質は「問い」で考える力を引き出すこと
✔ 子どもが自分で言語化すると、記憶にも行動にも結びつきやすい
✔ 保護者・先生が教える人から気づかせる人になると、学びの質が変わる
最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。
明倫館本部教室
永倉秀樹

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