物事上達指南覚書

 こんにちは。鈴木です。

 今日は、中学3年生が受験まで残すところ約3か月となったことをふまえ、改めて勉強を上達させるには、そして、勉強を上達させるのみならず、何事においてもスキルアップを目指すにはどのようなことをするだろうか、ということをテーマに記しておきたいように思います。

① 常態化
 言わずもがな、一番大切なのは「継続」です。やると決めたら、ルーティーン化することです。ここで、注意点がひとつ。現実的に、やったりやらなかったり、ということが出てきてしまうと思います。例えば、「月曜日の朝6時30分にはこれを必ずやると決めたのにやれなかった…。ショックだなぁ…」というように、習慣化しようとしたのに上手く事が運ばず、落ち込んでしまうということが出てきてしまうと思うんですね。でも、固執しないことです。1回くらいいいや。どうとでもなる、というような気持ちも大切です。人の悪いところですが、完璧や理想を追い求めるばかり、たかだが1回の非継続で全てがダメになってしまうと思いこむことがあるようです。長期的な視点からすると、1年365日の内の1日などたかがしれている。重要なのは、「継続」です。どんな形であれ、いつまでも続けてやれているな、という感覚が大切なのです。

② 新しいことに挑戦し続ける
 とはいえ、昔から同じことばかりをやっているのも芸がないですし、よしあしがあるように思われます。「いつも同じ道」ではなく、「いつもは右の道を通るが、今日は左から行ってみよう」という思い切りもときには必要でしょう。「いつも同じ」だと、やがて「そこからはみ出せない」状態になる、あるいは「言い訳の材料」として使われてしまう可能性が高くなるように思います。いつでも子ども心を忘れないようなイメージで、常に新鮮な情報・体験は積極的に仕入れるとよいでしょう。そうすることで、思わぬ発想や出会いが生ずる機会が増えるように感じます。

③ 決めつけない
 ある程度生活してくると、物事の決めつけが始まります。人間、決めつけたら気持ちが楽になります。「あの人はこういう人だ」と決めつけることで、それ以上その人のことを考えなくて済むので、気持ち的には確かに楽になるのかもしれません。しかし、「長年、敵だと思っていたが…、なかなかどうして。今は味方のようだ」というように思える瞬間というのはだれしも経験したことがあるでしょう。一面的な見方は危険です。人間、見る人によって評価が変わることが多いもの。その人の一面しか見ていないということは、その人から得られることも一面的になってしまうということだと思います。人を多面的に見ることが、多面的な生活を可能とする。人だけではなく、あらゆる物事にも同じことが言えるのではないでしょうか。

④ 面倒なことほど、優先せよ
 私は若い頃、「面倒なことほど、早く片づけてしまったほうが良いこと尽くしだな」と思ったことがあります。「面倒だな…。でもやらなきゃな…」ということを胸に抱きながら行動するのは、力が出ませんよね。心にモヤモヤがあると、行動もモヤモヤになると思います。自分の感覚を信じましょう。「これは悪いことだと自分は感じている」のであれば、素直に従うことです。心の声に耳を傾けて、その通りに行動していると、気持ちがスッキリして、今、目の前のことに全力で取り組めます。学生時代は、親との関係など、「本当はこういう風に言いたいんだけどな…」と心のどこかで思っていても、恥ずかしいだとか思春期だとか適当な言い訳材料を持ち出しては自分を騙していたことがよくありました。でも、そのモヤモヤが消えたことはついぞなかったのです。だったら、勇気を出して言ってしまったほうが、何も抱えなくて済むし、どう転んだとしても受け止めることができたように思います。人間だれしも、自分のことは自分が一番よくわかっているのに、思うようにならないところがあるように感じているものです。でも、思い通りにしましょう。あなたの感覚がすべてです。吐き出してスッキリして、今この瞬間が楽しいな、向き合えているなと思えるようにしていきましょう。

 …とまぁ、今日はこの辺で終わりにしておきます。自分なりの経験をふまえて書いたつもりです。どなたかの参考になりましたら幸いです。それでは、また。