暗記は「脳の仕組み」を知ればうまくいく!記憶に残るインプット術(塾長永倉)
こんにちは!
明倫館塾長の永倉です。
第1回はこちら↓
前回は「戦略的な準備」で差がつくという話をしましたが、今回は「暗記」に焦点を当てます。多くの中学生にとって、暗記は「苦手なもの」「どうせ忘れるもの」として扱われがちです。しかし、脳の仕組みに合った方法でインプットすれば、誰でも記憶力を伸ばすことができます。

なぜ「覚えたはずなのに忘れる」のか?
テストの前日に頑張って覚えたのに、翌日には頭が真っ白……そんな経験、ありませんか?これは脳の「忘却曲線」によるものです。心理学者エビングハウスが提唱したこの理論では、人間は覚えたことを何もしなければ1日後には約7割を忘れてしまうことがわかっています。つまり、「一度覚えただけ」では記憶に定着しないのです。
■ 記憶に残る“インプット”の3原則
効果的な暗記には、次の3つの原則が欠かせません。
① 時間を分けて繰り返す「分散学習」
一夜漬けよりも、1日10分を5日間やったほうが記憶に残る。
これが「分散効果」です。
✅ 具体例
・英単語50個を1日で覚える → 翌日にはほぼ忘れている
・英単語10個×5日で覚える → 長期記憶に定着しやすい
脳は「繰り返し」に反応します。時間を空けて何度もインプットすることで、「これは大事なんだ」と判断し、記憶が深く刻まれます。
②「アウトプット前提」の覚え方をする
ノートを眺めるだけでは覚えたことになりません。脳にとって「情報を取り出す(アウトプット)」ことこそが最強の記憶術です。
✅ 方法
・自分でテストを作って解く
・家族や友達に説明してみる
・赤シートで暗記→答えを思い出す練習をする
「思い出そうとする」ことで、脳にとっての負荷がかかり、それが記憶定着に繋がるのです。
③ 五感を使って記憶する
暗記に視覚や聴覚を使うと、記憶はより強く残ります。目で見て、声に出して、耳で聞いて、書いて覚える。この「多感覚」を使った記憶法は特に中学生に効果的です。
✅ 具体例
・教科書を音読しながら指でなぞる
・録音して通学中に聞く
・重要語句は色を使って強調(赤・青・緑)
自分の学習スタイルに合わせて、感覚をフル活用しましょう。
暗記の「ゴール」は思い出せる状態にすること
暗記=覚えることではありません。
正確には「テスト中に思い出せること」が目的です。つまり、「覚えた」つもりではなく、「アウトプットできる」状態にしておくことが本当のゴールです。
以下の3ステップで記憶を定着させましょう。
ステップ | 内容 |
---|---|
① 理解する | 教科書やノートを読んで意味を把握 |
② 覚える | 音読・書き取り・図表などで覚える |
③ 思い出す | 小テスト・赤シート・説明で確認する |
■ 暗記が得意になると「自信」がつく
暗記ができるようになると、テスト前に焦らなくなります。さらに、「自分はできる」という自信がつき、他の教科への取り組みも前向きになります。とくに英語・社会・理科の一部では、暗記の量がそのまま点数に直結するので、勉強時間を効率よく使えるようになります。
■ まとめ:今日からできる暗記改革
暗記力は生まれつきではなく、「やり方」で決まります。
今まで「覚えられない」と思っていた人も、
ぜひこの方法を試してみてください。
✔ 分散学習で時間を空けて繰り返す
✔ 思い出す練習を通して記憶を定着させる
✔ 五感を使って楽しく覚える
次回の第3回では、「苦手克服!間違えた問題との向き合い方」を
テーマに書きたいと思います。どうぞお楽しみに!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
明倫館塾長
永倉秀樹
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