ラストから考える力(子どもの学力を10倍に伸ばすアプローチ⑥)(本部教室)
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子どもの学力を10倍に伸ばすアプローチは
今回が6回目です。
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■ 成績が伸びる生徒は「ゴールから逆算している」
勉強が計画的に進む子どもには共通点があります。それは、「未来のゴールから逆算して今を設計している」ということです。何をどう勉強すればよいかわからない。行き当たりばったりで時間だけが過ぎていく。こうした状態から脱するには、映画の制作手法から学ぶことがヒントになります。
■ 映画制作は「エンディング」から始まる
映画やドラマの世界では、脚本家や監督が最初に決めるのはエンディング(結末)です。「どんなラストシーンにしたいか」を明確にしてから、そこに向けてストーリーを逆算的に構成していきます。この逆算構成の考え方は、学習計画において非常に有効です。
■ 逆算型学習 vs. 行き当たりばったり学習
項目 | 行き当たりばったり型 | 逆算型 |
---|---|---|
勉強の始め方 | 「とりあえずやる」 | 「いつまでに何を達成するか」から設計 |
スケジュール | 思いつきで進める | 目的からの逆算でスモールステップ化 |
モチベーション | 不安・焦り・不明瞭 | 明確・納得・安心感あり |
■ 逆算型の学習設計:3ステップでできる
ステップ①:エンディングを明確にする
「ゴールがない努力」は迷走します。まずは目的を明らかにしましょう。
例:
・定期テストで数学80点以上
・志望高校に合格
・模試で偏差値60以上
ゴールは「数字」で表現されると具体的になります。
ステップ②:ゴールに必要な要素を分解する
映画では、ラストシーンに向かって「どういうエピソードが必要か」を分解していきます。学習でも同じように、ゴール達成に必要な力をブレイクダウンします。
例(数学80点):
・教科書の問題を全問正解できる
・苦手な図形問題を克服
・計算ミスをなくすために見直しの習慣をつける
ここで「できない部分」「足りないもの」が明確になります。
ステップ③:物語のように日々の学習を組み立てる
あとは、ラストに向けたシナリオを日々の勉強に落とし込むだけです。
例(2週間計画):
日 | 学習内容 | ゴールに向けた意図 |
---|---|---|
月 | 図形問題の復習 | 苦手克服 |
火 | 教科書問題の総チェック | 基礎固め |
水 | 計算練習+見直し訓練 | ミス防止 |
木 | 模擬テスト+復習 | 実戦力強化 |
金 | まとめノート作成 | 記憶定着 |
このように「学びにストーリー性」を持たせることで、毎日の学習に納得感が生まれます。
■ 保護者・先生の役割は監督である
映画でいうと、子どもは、主演俳優。保護者や指導者は監督やプロデューサーです。
良い監督は、以下をします。
①ゴールを一緒に描く(こんな結末にしよう)
②ストーリーの流れを作る(スケジュール)
③撮影の進行を見守り、修正する(フィードバック)
つまり、「口出し」ではなく「設計支援」をするのが、真のサポートです。
■ 子どもと逆算を一緒に楽しむ方法
やること | 方法例 |
---|---|
ゴール設定 | 一緒に「○点取れたら何したい?」など、ワクワクから入る |
シナリオ作成 | 目標達成までの“作戦会議”をする(ホワイトボードや付箋) |
進捗確認 | 毎週「今週のシーンはどこまで進んだか?」と確認する |
これにより、子どもは“自分の学習の物語”に入り込むようになります。
■ なぜ未来から考えると成績が上がるのか?
人間は、「意味がわかること」に対して高い集中力を発揮します。逆算思考で「今やっていることが、ゴールにどうつながるか」が見えると、努力が確信に変わるのです。
■ ゴールから逆算すれば、学びは動き出す
✔ 勉強も「映画制作」と同じ、エンディングから始めるとブレない
✔ 目標を分解→スケジューリングすることで道筋が見える
✔ 主人公は子ども、親と先生は監督として伴走する
最後までお読みいただき
誠にありがとうございました。
明倫館本部教室
永倉秀樹

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