冬休み前に自主学習ノートをワンランク上にする工夫
明倫館塾長ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。
明倫館塾長の永倉です。
冬休みは、「学力が伸びる子」と「伸び悩む子」の差がはっきり出る時期です。
勉強時間の差だけでなく、学び方の質がそのまま結果に反映されます。
その鍵となるのが 自主学習ノートです。
ただ書くだけ、ただ問題を解くだけでは、
せっかくの努力が半分しか活きません。
冬休み前の今こそ、
ノートを成果の出るノートへ整える絶好のタイミングです。
今回は、明日からできる3つの工夫と、
振り返りページ・チェックシートの作り方をご紹介します。

■①「今日のテーマ」を一行で書く
多くの子が「とにかく問題を解く」ことで満足してしまいます。
しかし、テーマが曖昧だと学習が散らばり、成果が見えにくくなります。
例:
・×「数学ワーク 2ページ」
・○「比例の文章題で単位に注意して解く」
・○「英単語の形容詞だけをまとめて復習」
テーマを一行書くだけで、
目的を持った学びに変わります。
■②「気づき欄」を3行だけつくる
自主学習ノートで最も成績に直結する部分は、
実は、問題を解いた後の気づきです。
・どこでつまずいたか
・なぜ間違えたか
・次にどうすればいいか
この「3つの視点」を3行で書くだけで、
理解が深まり再現性が高まります。
書き方が難しい子には、
最初だけ親が質問してあげるとスムーズです。
例:
「単位の変換を忘れた」
「公式は合っていたが、文字式を整理しなかった」
「次は計算の前に式を読むことを意識する」
この3行の思考が、
冬休みの学びを劇的に伸ばします。
■③1週間に1度の「振り返りページ」をつくる
学習は、やりっぱなしでは意味がありません。
週に1ページだけ、まとめと方向修正の時間を作ります。
振り返りのポイント
・今週の理解度を5段階で自己評価
・最も伸びた単元、最も苦戦した単元
・来週の学習テーマを一言で書く
この振り返りページがあるだけで、
学びを自分で管理できる子へと変わります。
■冬休み用:自主学習チェックシート(例)
□ 今日のテーマを書いた
□ 解いた問題の中で、できなかった理由を書いた
□ 間違いノートに写した
□ 10分で今日の学びを要約した
□ 週末に振り返りページを作成した
このチェックがあることで、
行動が習慣化しやすくなります。
■親ができるサポートは「口出し」ではなく「引き出す」こと
自主学習ノートは、子どもの自走力を育てるための道具です。
だからこそ、親が細かく指示しすぎるのは逆効果なのです。
大切なのは、次のような 引き出す声かけです。
「今日の気づき欄、どんなこと書いた?」
「来週はどの単元をできるようにしたい?」
「一番成長したと思うところはどこ?」
答えを出すのは子ども自身です。
親は、子どもの考える力を引き出す伴走者でいてください。
■冬休み前の整える習慣が学習効率を変える
冬休みは、学力を伸ばす大きなチャンスです。
ただ長く勉強するのではなく、
「考えて学ぶノート」にアップデートすることが最大の武器になります。
今日から1ページで構いません。
テーマ → 問題 → 気づき → 振り返り
このサイクルを習慣にすることで、
学びの質は確実に上がります。
冬休み前の今こそ、
自主学習ノートの改革を始めるチャンスです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
明倫館
塾長 永倉秀樹
TEL:054-204-3911(明倫館本部教室)
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